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(財)国際健康医療研究所理事長
水上 治




幹細胞上清液点滴




哺乳類において、精子と卵子が受精してできた
生まれたての1個の細胞は、300種類くらいの
様々な細胞に分化していき、

例えば神経細胞になったり、胃液分泌細胞になったり、
骨の細胞になります。

受精した細胞はあらゆる細胞に分化できるので
万能細胞とも呼ばれます。

老化とはこれらの体を構成している細胞が傷んできたり、
死滅する現象です。老化を良くするために、
体に万能細胞を入れてやれば、老化細胞を若返らせたり
若い細胞と置き換わることが期待できます。



この万能細胞が幹細胞と呼ばれる若々しい細胞で、
誰でも骨髄などに少し持っています。

今使われ始めている万能細胞では、日本発の
iPS細胞が知られていますが、遺伝子をいじるため、
分化してから癌細胞化するリスクをまだ完全には
ゼロにできません。



外国ではES細胞の研究が進んでいますが、胎児から
取るので、倫理上私は反対です。

そこでよくやられているのが骨髄幹細胞と
脂肪幹細胞です。自分自身の骨髄や脂肪から培養
できますが、脂肪組織ならお腹に小さな穴を開けて
取り出せますが、骨髄なら、骨に穴を開けなければ
いけませんので、リスクを伴います。


そして、基本的に他人の幹細胞を使うことは
法的に難しくなっています。


そこで今広がっているのが、脂肪や骨髄、歯髄の
細胞中の幹細胞の培養液の上清を点滴などで体内に
入れる方法です。


これはもちろん他人の幹細胞を使いますが、
幹細胞そのものは体内に入らないので、安全です。


上清液には、天然の生理活性物質(サイトカイン)
が数百種類入っていて、サイトカインの相乗効果で
強力に抗老化機能を果たすと期待されています。



例えば、サイトカインの成長ホルモン促進因子は抗老化に役立ちます。



私たちは今2種類の幹細胞上清液を使っており、
効果を体感する人が増えてきています。


私は抗老化の基本にこの幹細胞上清液を使っています。